ナショナル 真空管ラジオキット 6S-K1の組み立て

ナショナルのキットです。
電源トランスと真空管が抜き取られていますが、他の部品はほぼ揃っているようです。
ただ試験してみたら やはりペーパーコンデンサーは劣化が激しいようで 未使用品といえども駄目なようです。
ただ使っても音は正常に出るとは思いますが リーク電流もあり 危険なので今回は 使わないことにします。








キットなのですが トランスと真空管は抜き取られています。
他の部品は 殆どが残っているようです。



オリジナルのトランスは ネジが2本のものだが 今回購入したのは4本物なのでネジを開ける必要があります。
またヒューズホルダーはトランスに背負わせた形がナショナルでは一般的でした。
オリジナルのトランスではありませんので ヒューズを別に組み込みます、鉄板なので穴あけは大変です。



電源コードの穴の近くにヒューズホルダーを組み込みます。
大きな穴をドリルで3個開け これを大きくし 更にリーマーで大きくします。
アルミだと 比較的簡単なのですが 鉄板だと 結構たいへんで 年寄りには厳しいです。



リーマーで穴を大きくしているところ トランス用の穴も4個新たにあける。



電源トランスを組み込み ヒューズホルダーを組み込んだところ。




 



CR部品

当然ですがCR部品が同梱されています。
ただコンデンサーは下記表のごとく 試験しましたが 予想通り 劣化が激しく 使えません。



ペーパーコンデンサーを測定してみた、本来は 使う場所に応じもう少し高い周波数で測定すべき部品もあるが この周波数がこの簡易測定器の限界

   測定値  結果
 0.01μF 100Hzの試験    損失が大きい 
 0.01μF 100KHzの試験    損失は少なくなっているが容量が小さく表示され、
別に漏洩電流を測定すると とても使えない。
 0.01μF 100Hzの試験    良品
 0.01μF 100KHzの試験    良品















コイル バリコン IFT ソケットなどを組み込みます。



なお トランスはオリジナルではありませんので ヒューズが搭載されていません。
このため シャーシに穴を開け 別にヒューズを組み込みました。
VRやスイッチは組み込み済みでした。




配線を 出来るだけ説明書に忠実に組み立てようと 努力したのですが、あまりの面倒さに途中で諦めました。
配線の指定色が気に入らないのと 配線材料が 経年変化で 半田の載りが凄く悪いのです。
組み立て要領は 下記画像のような白い紙に下記画像が印刷されたものがあり、
透明なセロファン紙 3枚があり。
まず1枚目は赤いインキで印刷されたヒーター回路や電源回路を配線します。



次に2枚目 青色インキで印刷されたものを重ねて配線する仕掛けです。
中央部分 上下に +文字が印字されていて これを重ねると 順次配線の完成形になる仕掛けです。

コピー時 印がずれたので 見る時は 見づらいです ご容赦ください。








3枚目は部品の取付配置図でした。
正直 配線時間が数倍かかりました、途中から真面目に配線図を見るのを諦めたほどです。

完成時のシャーシ内部です。
試験中の画像で 試験用のマジックアイが組み込まれています。

ダイアルの糸掛けは前面のパネルを外した状態で行いました。
IFTの調整は 殆ど調整が必要がない程度に事前に調整されていました。
ただ目盛合わせは意外と手間がかかりました。
パディングコンデンサーの容量までは事前調整はされていない様子です。
ダイアル目盛りを合わせ、1422KHzで同調側のトリマを調整し、マジックアイがもっとも閉じる状態にします。
高感度で受信できるようになりました。
ただアンテナコイルがローインピーダンス方式のためか 594KHzのNHKが相当感度悪く感じました。







2016年4月6日:300







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中津

真空管ラジオ