ナショナル E−700の修理
コンデンサーを交換したが 動かないというスーパーです。
この種のHi Fiラジオは経験が少ないと修理が大変です。
せめて10台位は修理経験を積んでからやられることをお勧めします。
なにが嫌らしいかというとバンド切替SWや帯域切替SWなど端子が多く、見慣れない回路になっているので、
凄く嫌らしいのです。
1000台くらい修理経験のある、自分でも悩みますので充分ご注意ください。
まず整流回路の平滑抵抗が焼けています。
おそらくコンデンサーがリークしていて、過大電流が流れたのでしょう。
まずこれを新品と置き換えます。
ケミコンは漏洩電流は大丈夫でしたが、念のため初段の部分だけ400V 22μFのケミコンをつけました。
それまで初段で使っていた部分は2段目と合算して使用します。

発振回路の結合コンデンサーが何故かアースされている。

左記画像の120PFの部分。
正規の位置と思われる部分に半田付け。
下記画像の120PFの部分。

IFTのマイナス側に何故かフイルムコンデンサーが追加されている。
さらに6BD6のG2と6BE6のG2 G4へ接続されるべきケミコンとフイルムコンデンサーが、
別のところに接続されている。
またこの部分の半田付けが悪く(ケミコンを取り外したままか?)6BD6のG2と6BE6のG2 G4へ電圧が加わっていない。
ナショナル E−700 回路図




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中津
真空管ラジオ