サンヨーのmT管ラジオです。
ケミコンの漏電テスト 結合コンデンサーの漏電テストをしましたが、大丈夫でした。
それならと通電試験しましたが、断線で通電しません。
真空管試験機 TV−10で確認したところ真空管は何とか使える範囲です。
ヒューズも大丈夫です。
シャーシの内部。
テスターで断線を調べてゆくとヒーター間に組み込まれた抵抗の断線でした。
回路図で12AV6と12BD6の間にある60Ωの抵抗です。
ただし現物は何故か100Ωでした、後日修理したとき交換したのかも知れません。
この部分は電流が流れるので、それに耐えるW数のものが必要です。
全体の電圧は105Vになるので 今回はあえて挿入しませんでした。
スピーカーは 固定用ゴムの劣化で傾いています、取り外して補強することにしました。
どうも誰か補修したようで、黒いゴムが見えます。
音量調整用VRの不良。
音量調整用VRがガリオームになっていて使えません。
ツマミもカスタム品で軸の長さ、形状も同じにする必要があります。
新品のVRと本来のVRの軸を切り取って接続して使うことにします。
新品のVRも軸の長さを少し切断しないとうまく接続できません。
下記は作業中の画像です。
新品に交換した時の画像。
修理後のシャーシ内部
ケミコンの漏洩は大丈夫でしたが、念のため整流管から出た直後のコンデンサーは200V 47μFのものに交換。
この部分に使われていたものは次の段のコンデンサーと接続し、容量を倍増させました。
これで ハムも減少します。
なお一部 昔のペーパーコンデンサーが残っていますが、問題ない部分のみです。
IFTの調整をしましたが、ほとんど狂っていませんでした。
ただ バリコンの羽根が変形している為か、トラtキング調整は苦労しました。
やむを得ず NHK1(594)をあわせ、1422を合せて、1422のところで最大感度になるようトリマを調整しました。
厳密にはNHK1の部分で狂いがありますが、実用的には問題ないでしょう。
黄色のリード線はキャパシテイアンテナですが、壊れていて無効のようです。
原因は配線の先端の銀紙への接続部分の不具合。
サンヨー SS−33 回路図
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