面白い話題なので ここに纏めておきます。
管理人の注)
アンテナコイルの巻き数は5回程度だそうですが、多分アースアンテナ使用で焼き切れて、
巻きなおしたのでしょう。
20〜40回くらいは必要なので、もしかしたらこの位置にハネカム巻がしてあった可能性もあります。
(数mHのハイ インピーダンスという意味では無い、 数十μH)
ただ発振コイルとアンテナコイルを同軸上に巻くのは本来なら感心しません。
コイル間の干渉でトラッキングがずれてると発振停止になることがあります。
しかもIFが175KHzとすると 周波数が近接しているので注意が必要です。
なお戦前のラジオは原則 屋外にアンテナを正規にアースを引いて使いました。
戦後 アースアンテナが流行しました。
これはアンテナ端子にアース線を接続するものです。
電波は電灯線→(この間は浮遊容量)シャーシ→アンテナコイルのアース→アンテナコイルのアンテナ端子→アース線で正常に受信できるのです。
正規のアンテナより悪いのですが、スーパーなら十分実用になりました。
雑音防止の為か AC回路とシャーシ間にコンデンサーを入れることが多くなり。
当時はlコンデンサーの品質が悪く リークが甚だしかったのです。
この為電灯線→シャーシ→アンテナコイルの1次側→アース線(普通は水道管の鉛管の接続)と電流が流れ、コイルが燃えるのです。
コンデンサーのリークの程度により こんがり焼けることも ボビンまで黒焦げになることもありました。
管理人の注)
どうも この作り方は良くできすぎています。
アメリカの輸入品を使ったのではと想像しているのですが・・。
修理体験記は北村さんのブログをご覧ください。
http://blogs.yahoo.co.jp/d8000023/folder/1229875.html?m=l
昭和9年9月号の無線と実験広告。
形名 SP−603 使用真空管が同じです。
昭和11年1月号 無線と実験
11年になる会社名がスミダ電機に変わっています。
何時変更になったかは 無線と実験を丹念に調べれば判明するでしょうが、10年8月にはスミダ電機の製品として販売されていたことになりますので、
それ以前の改名でしょう。
広告を見ると 11年でも使用真空管は同じなので、この当時流行のエアープレンダイアルに変更しただけかもしれません。
真空管だけから見ると 時代遅れのラジオなので あまり売れなかったかもしれません。
別の見方からすると 普通の真空管なので 保守を考えると便利だったかも。
radiokobo-all