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以下の文章は全て本人に書いていただきました、有り難うございます。
以前から真空管ラジオを作ってみたいと思っていましたが、地方ではなかなか部品も集まりません
よさそうなキットは他にもありましたが結構いい値段をしていました
そんなところにヤフオクで25800円というキットを発見、手頃な値段にひかれてついつい買ってしまいました
(現在は29800円になってるようですが)
当方真空管での工作は工業高校の実習で5球スーパーを作って以来実に25年ぶりです
真空管の動作も特性もはっきりいってよくわかりません
予備知識くらいはと思いネットで検索してみるとやはりラジオ工房の情報がたくさんヒットしました
掲示板の書き込みも念入りに読ませていただきました
回路の不具合、異常発振等、なるほどこれは手強そうだと思いましたが内尾様の改良案どおりに組み立てて見ることにしました
説明書は確かに親切ではないですが内尾様の組み立て体験記を読みながら組み立てたのでそう迷うこともありませんでした
昔の秋月電子のキットもこんな感じでしたからあまり不安はありませんでした
バリコンの取り付けはゴムブッシングだけでは高さが合わず、プラスチックのスペーサなど色々探してなんとか合うものを取り付けました
配線は修正回路図に配線済みを赤鉛筆でチェックしながら行いました、外部入力とヘッドホン回路は使う予定がないのでパスしました。
ひととおり配線が終わり配線チェック、整流管のみ動作させて電圧をチェックします
異常はないようですので真空管を全部差し込みいよいよスイッチON「ピューーー」なんとけたたましく発振しています、出力トランスの極性を間違っているようでした。
出力側から負帰還がかかっているので極性を間違うと発信器と化してしまうようです
配線手直しをして再度スイッチON、今度は大丈夫のようです。
局発周波数調整、トラッキング調整を行い、IFTは音を聞きながらほんの少しだけ触った程度です。
早速ビニル線をつないで受信してみました、やはり感度はあまり良くないようです、
でもBCL用の大型アンテナをつなげばガンガン入ります。
あと気になるのがマジックアイの表示があまり変化しないことです
写真1のように無信号時もローカル局受信時もあまり変化しません、なにが原因なのでしょうか
掲示板で多くの方から報告のあったIFの発振は当方のラジオでは確認できませんでした
なのでIFTのダンピング抵抗も挿入しませんでした
さて、まあまあの性能に気を良くし、欲張って短波のコイルも追加してみることにしました
周辺回路はキットのコイルに添付されていた回路図を参考にしました
コイルは以前知人からタダでもらったコア入りボビンを使用(写真2)
ディップメータで確認しながら巻きましたがコア入りなので調整は楽です
短波コイル取り付けにあたっては、まず中波コイル基板をシャーシの端に移設します
空いたスペースにコイルとトリマ基板を取り付け、使わなかったヘッドホン切り替えスイッチをそのままバンド切り替えスイッチに転用しました。
なんだかかなりごちゃごちゃしてしまいました、浮遊容量がかなりありそうですね、写真参照ください。
こんなので良いのかどうかはっきりわかりませんがとりあえずスイッチON
発振コイルにワンターンループでカウンターを近づけて発振を確認、3〜8.7MHzを発振しています
続いてトラッキング調整を行い、もうこれ以上上がらないというところまで数回行いました
早速アンテナをつないで受信、やっぱり感度が悪いです、5球スーパーの限界か、今のラジオと比べてはいけないようです。
それでもBCL用の大型アンテナをつないで夜になれば色々入感してきます、ついでにアンテナ端子もM型に変えました(写真4)
トーンコントロールはビート発生時などに簡易混信除去装置として働いてくれます。
またひとつ気になる事を発見しました
大き目の音量で短波を受信しているとウワーンというハウリングが起こります
外部スピーカにすると起きないのでバリコンか何かが振動しているのでしょうね
これについては外部スピーカを使うという事で特に対策はしていません
ちなみに短波下端と上端での感度・イメージ比を測定してみました
受信感度(S/N=10dB)3.0MHz→17μV 8.0MHz→40μV
イメージ比 3.0MHz→19dB 8.0MHz→4dB
イメージ比がバンド上端では4dBしかありません、夜にぎやかになるのはこれのせいですね(笑)
2006年7月1日
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2006年7月22日よりカウント
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