無料サイトを利用しています、ラジオ工房は広告と直接関係ありません。

西口さんのFMチューナー


作成者の西口さんに解説をお願いしました。

真空管でFMチューナーを作ってみたいと長い間考えていましたが、手元にあるのはトリオF−1Kに付属している回路図だけで、
格段FMに詳しい訳でもないので若干不安を感じていました。
それは、周波数が高いので発振の恐れがあり、アースの処理や鉄シャーシの推奨など注意事項が多く、やっかいな感じに思われたからです。
ところが、今年の初めに偶然1964年の「初歩のラジオ」を1年分買う機会があり、
何気なくページをめくっていると7月号に「誰でも出来る4球FMチューナー」の記事を見つけました。
 (この1964年はちょうどFM放送が始まった頃で、トリオやナショナルからチューナーパックが発売され、FM受信機の製作記事がたくさん書かれています。)
この本では、普通のアルミシャーシに組まれており、回路図には書かれていない、各段ごとのアースポイントが参考になる実体配線図が載っていましたので、作製を開始しました。





ちょっと工夫した点は以下の4つです。
1.電源が125V45mAなのですが、現在では手に入りません。
  そこで、特注したのですが、電磁シールドを付けてもらいました。
2.抵抗は1%誤差、コンデンサーはシルバーディップドマイカにして信頼性を上げました。
3.抵抗・コンデンサー等は最短になるように短くカットして配線しました。
  2本の1N60は特性の合った物を選んで使用しました。
4.実体図でもそうなってますが、電源コードがディスクリの横を通らないように、一旦、上部に出た後、再度シャーシ内に入るようになっています。




構成
 電源部・・ダイオード半波整流
 チューナーパックTRIO F−1K・・V1 6AQ8(高周波増幅・混合発振・AFC)(ツビッシェンバースイス回路)
 V2、V3・・6BA6×2(IF増幅)V4・・6BA6又は6AU6(リミッター)検波部・・1N60×2(ディスクリミネーター)(レシオデテクター)

出力
 モノラル出力(ディエンファシス後)・MPX出力

受信局
 大きく入る物 bay fm・TOKYO FM・J−WAVE・NHK等





2004年5月14日
2004年5月16日

2006年6月21日






<
2015年2月7日よりカウント

radiokobo-all