このラジオは昭和28年ころの高級ラジオです。
定価は19,800円、おそらくサラリーマンの初任給の2ヶ月分以上でしょう。
7S−2の回路図とともに、ほぼ同じ7S−1の回路図を参考にしてください。
1.交換品
電源コード: 案の定断線気味で、オリジナルは雰囲気はいいのですが交換。
電源トランス: 正規の2本のボルト締めで5V出力付きはなかなか見つけられ
ず、手持ちのPTを準用。
5V−2Aが無いので止むを得ずSi整流に。後には本来の80
整流にしたいと思います。
出力トランス: 1次側が断線、市川トランスの2.5W用を使用、安くていい物
だと思います。
マジックアイ: 全く光らないので、中古品を入手。まだまだいけそうです。
V R: ガリが出ていたので交換したが、新規格はローレットの山数が多く正規
のつまみの穴が心配です。
CR類: 掲示板に記載したとおりで、0.005μF以上、平滑用R及び1MΩ
バリコンの固定用ゴムブッシュ。電源コード穴用グロメット、
高圧配線を全て交換、ヒーター回路はOKで、太い配線の交換が無くて助かりまし
た。
PLランプ、ダイヤル糸、サランネット:家内の婦人服用、裏地を拝借
2.廃止部品
音質調整用コンデンサー:0.0047の固定
PU,ラジオ切り替えSW、 前段のカソード回路は接地へ直結
3.新規追加
OPT・SP回路への配線を4Pソケット経由に:メンテナンスが楽になりました。
B電源回路に平滑回路を電圧降下させる目的にて1段追加 22μF−450V
アンテナ端子を陸軍型に:調整時のメンテナンスが楽なので、しかし雰囲気がも
う少しです。
4.箱
直角三角形の角材にて内部の補強、外は軽くサンドペーパーを掛け、オーク調の
ニスにて軽く塗装しました。
5.欲しい物: 立型の高圧ケミコンが手に入らず、シャーシーを裸にすると寂しい
物ですね。
管理人の注
発売時の資料(定価など)もご覧ください。
7S−2の回路図。
2004年3月4日
2006年6月21日
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