本に書かれた先輩達の技術を自分で体験するために色々とラジオを作っています。
そのなかでも、特に音質の良いラジオに興味があり、今回は出力段に6BQ5を使用し、出来るだけ音質にこだわってみました。
回路的には、6BE6−6BA6−6AV6−6AV6−ダイオード全派整流−6ME10で、
普通の5球スーパーの6AV6を2段にして、Tone Control回路を挟んだようになっています。
音質への影響を検証するために、このラジオでは、以下の2点を目的にしています。
1.NFB(Negative Feedback)の効果で音質はどう変化するのか?
2.周波数帯切替型IFTの効果はどのようなものか?
NFBの効果を見るためには、FB抵抗を0、10k、20k、30kの4段階に
切替えるスイッチを取り付けました。また、周波数切替型IFTには、手持ちの
TRIOのT−38を使用しました。T−38は周波数帯を「狭い」+−3kc、
「広い」+−10kcに切替えられます。この際、「広い」に切替えると
同時に20オームでQダンプされるようにしました。
また、邪道と言われるとは思いますが、高周波部分とアンプ部は部品と配線方法を
替えてみました。高周波部は、誤差1%抵抗・シルバーディップマイカ・オイルコン
で
ニアバイアース、アンプ部は、理研RMG抵抗・RIFA電解コン・ビタミンQで
1点アースです。
正面ツマミは左から、電源SW、NFB切替、TONE(低音)、同左(高音)、
VR、周波数帯切替になってます。
メーターは同調ではなく、左は6BQ5のプレート電圧、右はカソード電流を表示し
ており、
同調はマジックアイで見ています。
使用部品
真空管:6BE6、6BA6、6AV6、6AV6、6BQ5いずれも東芝Hi−
S(新品)
6ME10(トーヨー)(新品)
アンテナコイル:TRIO S−A(新品)
バリコン:ALPS B−27(新品)
パッデングコンデンサー:TRIO(新品)
トランス:タンゴU−608(新品)
聴取結果ですが、NFBの効果は、音域が狭くなるように思いますが、雑音は格段に
小さくなります。
IFTの「広い」への切替は、高低音がUPしますが、雑音も拾うようになります。
現在は、NFBを20kに、周波数帯を「広い」にして、2つの音質調整を調整して
聞いてますが、
AM放送ってこんなに良い音だったかと思っております。
2006年12月20日
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