(ラジオ工房) トリオ 9R−59Dの修理 


悪質なクレーマーにご注意ください。

愛知県知立市の方です。

依頼の時は簡単にと言いながら 最後は難癖をつけて費用を査定して 10%しか支払わない人の紹介です。

この修理と調整で2,000円+送料をいただきました。
文句があれば弁護士を通じて連絡しろとのことです。
まるで脅迫されている感じです。
驚きました。

自分は趣味でやっているので、生活をかけて修理しているわけではありません。
支払ってもらわなくても生活には無関係ですが、仕事を否定されるのは我慢できません。
脅迫まがいの文章にも我慢できません。
同じ被害にあわないように紹介します。

しかしここまで居直る人は初めてです。


なお18年6月頃 杉浦さんに騙されたとの被害者の方からのメールを戴きました、
オークションでの出来事のようですが、明日は貴方が被害者になります、ご注意ください。

内尾様

こんばんは。 お世話になります。

予定通り、日曜日あたりに9R-59DSが到着するように送ります。


現状ですが、次の通りです。

6AQ8以外の真空管は全部新品に交換しました。 しかし、試験機でチェックした真空管ではありません。
いわゆる新品とされているモノです。

交換前の状態
時間がたつと極端に感度が落ちる、BFOが動作しない。 

交換後
一見、安定している。


残存問題
NHK第一729Khzはこの地域で一番強く受信できるのですが、
時間経過すると、なぜかひずんできます。 しかも、Sメーターの
ピーク点が2か所あります。 あたかも2つの局が隣接しているかの
感触です。


自分でやったメンテ内容

シャーシ裏面の、いかにも怪しいくすんだ半田打ち直し。
主として6BA6周辺です。  空中配線部分に芋はんだもありました。
すこしはんだを盛りすぎました。 すみません、お手数かけます。


依頼内容
多くは求めません。 というか、もう半世紀前の機械です。
火災の危険なく、安定して受信できればよいです。
現状、不満足というわけでもないのですが火災の不安が残ります。

なお、梱包ですが極力120サイズにします。 オーバーしてしまった
場合はご容赦ください。 


よろしくお願いします。

愛知県知立市
上重原4-XX
杉浦  秀樹


小さなVRがつけられていて断線したというので交換を依頼されました。




大き目のVRに交換。




調整前のシャーシ内



調整後のシャーシ内

調整は 裏蓋の鉄板を閉めた状態で行います、そうしないと浮遊容量で調整が狂います。
調整後 再度蓋を開け 赤のラッカーで固定します。

赤いラッカーが塗ってあるところが調整箇所です。

なおこの9R−59Dはマニュアルには記載の無い調整のコツがあるのです。
特にMWはこれを注意しないと強い放送局は 2箇所で受信できたり するのです。




マーカーを使っての調整の様子

























JOAK受診時の様子

簡単なアンテナでSメーターは振り切ります。
なおバンドスプレッドダイアルは バリコンの最も抜けた位置で校正してあります、受診時間違いないように。




後日 目盛りが狂っていると電話ありましたが、バンドスプレッドダイアルを操作したためにメインダイアルが狂っていたのです。
使用法を理解せずに 狂っているといわれても困ります。
この機種のメインバンドの目盛りは、バンドスプレッドのバリコンがもっとも抜けたいところで校正するのが正しいのです。

これはすべてのバンドにいえることです。

この件に関し 電話での問い合わせに回答して納得したはずです、知らないとは言わせません。


最終的にこんなことを言ってきました、やれやれ。

基本的に調整だけで数時間動作させて問題ないと判断しましたが、後日1日ほど通電したら元に戻ったといわれても困ります。
新たな故障として対応するといったら怒っているようですが、製造後半世紀以上経過したものを調整してその後 無限に動作を保証しろといわれても困ります。
当方はメーカーでもありませんし、そこまでの責任は負いかねます。
修理し 輸送中に壊れることすら考えられます。

依頼されたとき 1日通電したら動作がおかしくなるなどの記載はありません。
常識的に修理して返送しただけです。
調整は念入りにしましたが、修理は簡単にしかやっていないとは事前に報告済みです。
請求した費用も ほとんど修理代は含みません。


長時間通電して おかしくなったからすべて修理者の責任だとは、隠れた問題があるのなら事前に言ってもらわないと困ります。
その場合 見積もり費用も当然高額になります。

大きな問題が無いということで見積もったはずです。
(文章は最初に掲載しています 再度お読みください)

この返事に対し いきなりこんな文章が送り付けられました。
そのれも弁護士からの内容証明文書を要求するとは非常識のきわまりです。



下記文章はいきなり送りつけられたものです。

調整している していないは受信してみればすぐわかることです。
まずMWの感度が違います、判らないとは言わせない。
少なくとも24時間近くは正常に受信できたはず。

固定のためつけた 赤ペンキが目に入らないのですかね。
物証がないから払えない、必要なら弁護士を頼めとはあきれます。

製造後60年くらい経過した通信機は 想像外の障害が発生します。
小生は神様でも占い師でもありません、先の予見は出来ません。
技術的に危険なところは手を入れます。
しかし思わぬ障害が起きた時に対応はいたしますが、当然無料でやれといわれてもお断りします。
そこまでお人よしではありません。

この公表が名誉毀損になるとのことですが、よく理解できません。
裁判所の停止命令があれば従いますが・・。
弁護士が好きなようですら どうぞ ご自由に。
訴訟されたら 当然受けてたちます。
なお ここに記載されたことで間違いがあれば指摘ください。


貴方のメールはすべて記録されています、どういう状況でこうなったかも証明できます。

また当方に依頼の修理はホームページに掲載する前提で引き受けています。
間違えないように。

 
貴殿は、数日後に発見した故障と言われますが、
テストラン開始から実時間で1日もたっておりません。
しかしながら、VR交換は事実で物証があります、
トラッキング調整は物証無し。
ダイヤル校正も物証なし。

従い、物証がある物及び推定される交換時間に相当する
最低賃金+送料は公平を期すためにお支払します。

内訳
VR:1000円
推定交換時間1h: アワーレート1000円
送料及び梱包工数合計 2000円
総合計4000円
不服であれば、代理人弁護士を選任します。

振込は2営業日以内に実行します。

以後の連絡は、いかなる手段でもお断りします。
してきた場合、迷惑行為として扱います。
連絡は貴殿の代理人弁護士を通じた内容証明郵便でお願いします。

HPへの本案件の転載は名誉毀損として提訴させて頂きますので
ご承知おきください。 転載不可。 引用不可。

失礼します。

下記は依頼された時の文章(最初に掲載)の再掲載です、念のため。

 
内尾様

こんばんは。 お世話になります。

予定通り、日曜日あたりに9R-59DSが到着するように送ります。


現状ですが、次の通りです。

6AQ8以外の真空管は全部新品に交換しました。 しかし、試験機でチェックした真空管ではありません。
いわゆる新品とされているモノです。

交換前の状態
時間がたつと極端に感度が落ちる、BFOが動作しない。 

交換後
一見、安定している。


残存問題
NHK第一729Khzはこの地域で一番強く受信できるのですが、
時間経過すると、なぜかひずんできます。 しかも、Sメーターの
ピーク点が2か所あります。 あたかも2つの局が隣接しているかの
感触です。


自分でやったメンテ内容

シャーシ裏面の、いかにも怪しいくすんだ半田打ち直し。
主として6BA6周辺です。  空中配線部分に芋はんだもありました。
すこしはんだを盛りすぎました。 すみません、お手数かけます。


依頼内容
多くは求めません。 というか、もう半世紀前の機械です。
火災の危険なく、安定して受信できればよいです。
現状、不満足というわけでもないのですが火災の不安が残ります。

なお、梱包ですが極力120サイズにします。 オーバーしてしまった
場合はご容赦ください。 


よろしくお願いします。

愛知県
杉浦  秀樹








MW(Aバンド)感度の極端に悪い9R−59D(2018年10月15日)

MWの感度が猛烈に悪い9R−59Dです。
ここまで酷いものははじめて見ました。
簡単なアンテナをつけて JOAKを受信しているところです。
普通はいくら悪くても 短いリード線だけでもS9オーバーには振れます、



我が家で最もSメーターの触れるTBSでもS9+25dBくらいですから 話になりません。
ただ周波数が高いほど 感度が良くなるという不思議な現象がみれれます。

原因はコイルの断線ということが判りました、普通は壊れないところなので、まさかとは思ったのですが、
あちこち調べてみると このような原因に落ち着きました。

どうも組み立てた時 マーカーの配線時 固定用の針金をつかった時に断線させたと思われます。



上記 画像の矢印の下に 巻線の先端が見える。

コイルパックから コイルを外すのは全部を分解しなければならず、どう修理するか悩んでいたが、
上記画像のように断線したコイルが見えたので、先端を慎重に磨き 半田をつけて接続した。
無事元通りになり良かったです。


コイルパックの全体画像
これは半田付けを終わり 修理後の画像です。



同じJOAKを 同じ条件で受信しているところです。
ただし 調整済みの状態です。




マーカー 常時ON

この機種にはマーカーが組み込まれています。
前面の感度調整用VRのスイッチではマーカーは切れません。
ところが不思議なことに常時ONになっているのです。
VRを普通のものに交換したと思い込んでいました。
これでは実用的に使えません。
ここのVRはスイッチの構造が特殊なのです、現時点入手できません。
そのため ON OFFのスイッチを別途つけることにしました。




ヒューズホルダーの下に 電圧切替用のSWを組み込むための穴あけがしてある(何も組み込まれていない状態だった)。
この穴を利用して スイッチを組み込んだ。
作業は比較的簡単でしたが 適当なスイッチを探すのに半日 部品を探しました。

これで完成と喜んだのですが、VRを良く見ると交換されていません。
配線も正常です。
これは おかしいと 再度調査してみました。

配線を丹念に追跡してみると 正しいのです。
これで 発振が停止しないのは不思議と言う結論になりました。

配線が正しいのに 制御できないのは真空管が違うのではないかと考えました。
抜いて調べてみると どうも怪しい。
6BA6(または6AU6)を使う配線なのに 6BE6が使われているらしい。



使われていた真空管は東芝製で 品名の印字が見えなかった、拡大鏡でみても駄目。
多分6BA6と思い込んで使ったものと思われる。

ためしに周波数変換管と差し替えてみても正常に動作するので、ほぼ間違いないと思われる。
手持ちの新品 松下製と交換した。

これで 別に組み込んだスイッチは不要となり 配線のみ切り取った。
2重手間もいいところでした、残念。

本来は6BA6を使うべきところを6BE6を使ったようです。
6BE6はカソードの位置は(本来2ピン)ですが、このピン(6BA6のG3)は当然アースされているので、常時動作したようです。
7ピンをOFFしても 本来のカソードを切断したことにはならないのでマーカーは動作継続したのでしょう。
ちなみに6BA6の2ピンはG3で 当然ですがアースされています。
品名が消えているので 定かではありませんが 勘違いで組み込んだものでしょう。

 6BE6 6BA6 
   


 

調整

調整は 念入りに行った 各バンドの中点近くで感度試験をした、充分高感度です、全く問題ありません。
なお サブダイアルは バリコンの最も抜けた位置でメインバリコンの周波数を合わせてあります。

ただ Cバンドのコイルの調整で コアがこれ以上調整できないくらい沈み込んでいます。
これは異常です。
普通は もう少し ビスが見える位置で調整できるはず、原因は不明です。
ただ実用的には問題ないでしょう。





9Rー59Dの修理

9Rー59Dの修理 その2

9Rー59Dの修理 その3

9Rー59Dの修理 その4

9Rー59Dの修理 その5

9Rー59Dの修理 その6


2015年10月25日 2016年8月30日:1,039
2016年9月2日:1,190
2017年4月14日:1,878 





2017年11月13日:1,310

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