中国製IFTの説明書 633型 312型

中国語の読み方で下記の情報をいただきました、ありがとうございました。

ラジオ工房の掲示板に倉島さんから投稿があり、上記の説明は下記のように読めばよいとのこと。

1,2は数値的な仕様なので理解できるかと思います。
4,5,6では使用上の注意が記載されているようです。
要約すると、アルミのケースは化学処理(アルマイト?)されているので、シャーシに取り付ける
ときは、表面処理を除去し導電性を良くすること。
コアの調整は非金属のドライバで行うこと。調整が微妙なのでゆっくりと調整すること。
633-2は双峰性の特性により広帯域を得ているので、調整には注意が必要。回しすぎると
最適な帯域特性が得られない。
松本健治さんより
参考までに倉島さんの説明にさらに追加をさせていただきます。
回路図の下の調整説明の部分の概要です。
・出荷時には633-1(1段目)の単峰特性、633-2(2段目)の双峰特性の合成により広帯域を
 実現している。
・633-1を調整する場合は465KHzで出力が最大になるようにする。
・633-2を調整する場合は2つの山が同じ高さで、あまり周波数が離れずに、中心周波数が
 465KHzになる様にする。
・633-2において2つの山がアンバランスになったり、単峰になったりすると、広帯域が
 実現できないとともに音質が劣化する。





 


同調コンデンサーは180PF
455KHzにおけるコイルのQはケースに入れた状態で160です。
中古のスターA4のコイルのQは80程度ですから、Qは想像以上に高いです。
コイルはリッツ線を使っています。
Qが高くて、同調容量が312型より少ないので、感度は良くなりますが(利得が多くなる)、
上手く組み立てないと発振する可能性があります。






左 633−1
コイルの中心距離29mm

右 633−2
コイルの中心距離25mm



このIFTは一次側が上 2次側が下のコイルに接続されています。


312−4 IFTの内部

ほぼ同じ構造と思われるIFTの内部構造です。


同調容量は220PFでした。
インダクタンスはシールドケースに入れた時と裸の時で5%くらい違います。
(シールドケースに入れると)5%くらい減少

Qは455KHz時 約140.、意外と高いです。
コイルの可変範囲がこれも意外と広いので要注意。
(380〜580μH  無暗にコアを廻すととんでもない周波数になります。)






2005年12月31日
2006年1月14日

2006年6月22日移転

6球スーパーキット(GRS−6)の組み立て



<
2015年2月7日よりカウント

radiokobo-all